1日目 夜勤明けで家に帰り、すぐさま道具を積み込み出発。
小学生の頃、学校から帰って靴も脱がず玄関からランドセルを投げ飛ばし、コラッーと怒られながら、ただいま、行ってきまーす、と3秒で出て行っていた頃から何も成長してません。
ただ投げ飛ばしはしなくなっただけで。
通勤で2時間近くかかって帰り、また3時間半か4時間のドライブ。
夕方前に兵庫県の〇川に到着。
すぐにサクラマスを狙う。どうも誰も釣りをしていないところを見ると最近は釣れていないのか。
地元の人間の動向を見ればだいたいわかるもんだ。
1時間半釣りをして、(おらん、だめや)とあきらめる。(おらんと判断するには早すぎるやろ)とも思ってはいますが、小さい川のこと、九頭竜川のように1日粘って釣れるほどには魚はいません。
爆発している九頭竜では今年は600匹ぐらい釣られるのだろうが、この小さな川ではおそらく10匹程度、20匹は釣れていないだろう。
兵庫県の別の川でシーズン中、毎朝釣りに来ている人に話しを聞いたことがあるが、年間3本ぐらい釣れるという話しだった。
1本当たり釣るのに20日かかっていることになる。
それぐらい兵庫県では希少価値が高く、僕らのような遠征組には幻に近い存在である。
サクラマスはやめにして、お楽しみの温泉に。
最悪釣れなくても、温泉に入れたし、よかった、よかった。とギリギリ納得させてしまうのだ。
夜に常夜灯でメバルを狙う。簡単に釣れる予定がスレっ、スレ。
やっと釣れたのは10cmのチビメバル。(;´д`)トホホ
2日目
朝から川へは行かず、まだ早いであろうサーフでヒラメを30分狙って、またチビメバルと戯れる。
10センチのメバルで喜んでいる自分に、はっ。これではいかん。移動だ。
昼前なので、釣るといっても釣物もなく、とりあえず温泉に。
夕方まで時間を潰し、夜にメバルを狙いに行くと、工事中のユンボのおかげで周り一面ひどい濁り。
もうだめだ。この日、1日釣りをしたのは2時間ほど。
明日、サクラマスをして、潔く帰ろう。と、この時は釣れるなんて思ってはいない。
ただ、せっかく来たのだから、やるだけやってみようというぐらいの軽い感じ。
運命の最終日
兵庫県の〇川に移動し、朝まずめから2時間釣りをして帰ることに。
川の水がやや多いので、過去の経験からこんな日はだめだなと思いながらも、釣りは真剣。
シュガー2/3でさっと流し、カラーを変えてみるが反応なし。
やっぱりだめか。・・・でもとりあえずスプーン投げて帰ろう。
何気ないルアーセレクトが功を奏したのかわからない。がスプーンの2投目に。
いつもサクラマスのヒットは突然だが、やはりこの時もそうだった。
ゴンゴンと大きな首振り。頭が真っ白で合わせたのか記憶にない。
その重さに、ある程度の大きさなのはわかる。
5年前、この場所で大物に切られて逃げられた記憶が蘇る。
あの悔しさは忘れない。
ばれんなよ、と何度も、何度も願い、魚は何度も何度もドラグを鳴らし、突っ走る。
今まで釣ってきたサクラマスは全て目の前でのヒットだった為、やりとりする前に釣り上げてしまっていたが、こいつ(いや、この方)は少し距離があったので、ファイト時間は結構長くかかった。
もちろん、それを楽しむ余裕はなく、名人からしたら、随分格好が悪いやりとりだったのではないだろうか。
岸に寄せて、魚を陸に放り上げる。
好きなバスプロのモリゾーさんではないが、よっしゃーとガッツ石松のポーズ。
この時のうれしさといえば、今まで釣った4匹のサクラマスだけでなく、30年の釣りの中でも1番うれしかったのではないだろうか。
やり取りの時間の長さと釣れたサクラマスが兵庫県では大型といえる60センチ。
しかも、板マスとまではいかないまでも非常に良いプロポーションで重い。
九頭竜で60センチなんて珍しくもないサイズだけど、この川のアベレージは50~55センチ。
こんなヤツもおるんやな~。5年前にラインブレイクした魚もこれぐらいはあったように思ってはいたがそれを証明できた。
借りを返すのに5年もかかった。
バレなくて本当によかった。
と2時間の釣りを終え、帰りの道中も喜びがこみ上げる。
今なら車でオカマ掘られても、笑ってしまいそう・・・・
去年はビワマスばかりでサクラマスはほとんど行けずじまいだったが、今年はビワマスの抽選に外れてしまった。
もし、抽選に外れたせいで釣れたのなら、運が良かったんだ。
このサクラマスは3年ぶりの2013年以来の1匹。
3年といっても、5日ぐらいしか釣りはしていないし、釣りをした時間は20時間ほどではないだろうか。効率が良すぎるぐらいだ。
思えば、その前も3年ぶりに釣っているので、3年周期で釣ることになるのか。それならば次回は2019年となるのか。
それぐらいでちょうどいいのかもしれない。
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