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ビワマス カヤックでの新たな試み 

ルアー

明け方から昼までの予定で準備をしていましたが、雷がゴロゴロ唸っている。

雨もどしゃ降りで車で待機すること2時間半。

8時近いまだゴロゴロと空がなる中、雷に打たれたら、そういう運命なんだと自分にいい聞かせ出る。

見渡す限り他の船はいない。

こんな中船を出すのはよっぽどのバカだ。と思っていたが帰ってネットを見ているとプロ連中も出ていたよう。

前回の試みではカヤックにエレキを装着するというもので、やっと普通にトローリングが楽しめるようになったが、今回の新たな試みはというと仕掛けにある。

ビワマス釣りではダウンリガーとレッドコアタックルという定番の釣り方と僕が今まで使用してきた50号程度のオモリをつけて釣る釣り方の3種類がある。

ヒットした後のやり取りをする時にこのオモリが邪魔だった。

引きをダイレクトに楽しむにはダウンリガーのようにオモリがないほうがいいにきまっている。

カヤックにダウンリガーなどつければ沈んでしまう。

そこで考えたのがライトダウンリガー。

勝手に命名したが、説明しよう。

簡単な話しですが、短いタコ竿に120号のオモリ、そのオモリにダウンリガー用のクリップを装着して、ルアーを沈めるというもの。

そしてこの日はその竿1本勝負。

数は釣らないでいい。何匹かのファイトが味わえれば、それでよし。

20匹も釣ったら、飽き性な自分はたぶんわざわざ釣りに行こうと思わなくなる。

いつでも毎回そんなに簡単に釣れると張り合いがないというもの。

このタックルでの1匹目は意外と早かった。

30cm。これではこのタックルでも引きなんてない。

ビワマスは美しい魚だ。すばらしい琵琶湖の誇る固有種。

サツキマスやサクラマスとはまるで違う外見。目が大きく、口のまわりは丸い。

釣りバカがこの魚を釣らないでどうする。ガイドでもいいから1度は釣るべし。そしてこの美しく、すばらしいファイトをする魚を見て感じよと。

ポツポツ釣れるがいいペースなので同じルアーを使い続ける。

随分高いシェルスプーンを買ったけれど、金属だけでよかったんじゃないかと思わなくはない。

2匹目からはいいサイズのばかりでチビはこない。

この日、クーラーは持ってこなかったので全てリリース。

僕は釣った魚を昔は全部食べていたが今はほとんど食べないので、知人に食べてもらっている。

鯛だろうがヒラメだろうが。

海の魚は喜んでくれる。魚いるかとメールすれば、すぐにいると返事がくる。

ビワマスいると聞いても返信なし。

前回ビワマスを数人にあげた。刺身がおいしいと言っていたが誰も刺身では食べず、塩焼きならまだまし、そのまま冷凍にされてしまう。

いちおうおいしかったと言われるがとってつけたよう。

僕が1匹試食したが刺身では他の魚には負けないおいしさがある。焼いてもおいしい。

でも冷凍にした切り身は臭みが少し出て、この魚は冷凍にする魚じゃないと思った。

新鮮であれば、なかなかこれ以上おいしい魚はいない。きっと寿司にすれば最高の素材になる。

ようするに釣りをしない一般人のビワマスの認知度はそんなもんだということ。

琵琶湖と聞けば大津の汚い水を思いだすのだろうか。

その水を飲んでるのにへんな話しだ。水質的にはビワマスは北のほうにしかいないので大阪湾や日本海よりまだいいと個人的には思うんだが。

そんなこんなで不当な扱いを受けるぐらいなら、リリースしたほうがいいとなりクーラーなしとなった。

昼過ぎまで釣って雨が上がる。

天気がよくなるもんだと思えば、弱い南風。

バスボートが2台全速で走り去る。・・・

その後は急に波が出て、カヤックもみくちゃ。

サイドフロートを装着してなければひっくり返ってもおかしくない状態。

いい心地がしないまま、やっとの思いで生還。

逃げ遅れたバスボートやアルミが空に飛びながら、ドタンバタン。

琵琶湖笑いながら切れるのはやめてほしい。怖い怖い。

釣果 50cm 2匹 、 40cm 2匹 、 30cm  計5匹 全てリリース

これぐらいの釣果がちょうどよいので1本竿で十分だ。

ライトダウンリガーは十分使えるものだと確認はできたものの、これからの時期からのサーモクライン出現時にそのラインまで仕掛けが到達するかという課題はある。

20m沈めるのはやはりダウンリガーしかないのか。

そうなったら金魚でも泳がせて餌釣りでもするかななんてことを考えたり。

そういう試行錯誤があるうちが面白い時かも。

釣りの可能性は無限だ。

(ビワマス釣りには滋賀県発行のライセンスが必要です)

家に帰り、車からこれでもかという程の道具や荷物を降ろし運ぶ。

1階に住んでてよかった(当方8階建てのマンション)。とつくづく思いながら汗だくになりながら片付ける。

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