PR

超絶マグロ釣り in 串本

餌釣り

串本沖に未だかつてないほどの巨大なマグロが回遊している。(2012年の春当時)

それを狙いに行った。

釣り客は70歳近いおっちゃんと自分の2人。

6時にポイントに到着すると20隻ほどの釣り船が2~6人の釣り客を乗せ集結。

釣り方は針と糸だけの完全フカセ釣り。巻き餌を撒いてオキアミで釣る。

開始早々、あちこちでヒットしているようだ。

いまいち要領もつかめない午前7時。

自分に運はなく、あたりはおっちゃんの竿に。

糸がぶりぶり出ていく。竿を竿受けにかけた状態でリールを巻くがほとんど巻けない。

おっちゃんは10分ほどリールを巻くと「わしには無理や」と言って船長に交代。

おっちゃん、何しにきたんや・・・

船長も竿受けに竿を置いた状態でレスラーのような体に汗をいっぱいかきながら、リールを巻く。

1巻くと4出るような圧倒的にマグロ優勢。

僕は仕掛けを上げ、ただ観戦するだけ。そのマグロが上がるまで釣りはできない。

それもしょうがない。

1時間たっても、マグロが俄然優勢。

いい加減竿を手に持ってポンピングしてくれないと日が暮れそうだ。それにドラグが明らかにゆるすぎる。でもそれは言えない。

ただ我慢し、上がるのを待つ。

2時間たって、やっとちらっとマグロらしき色が見えるが、それからまた潜ってしまう。

見ているとラインを5センチ巻くと5センチ出るの繰り返し。進展なし。未だいつ上がるかも想像できない状態。

船長は上がらんかもしれんなと痛そうに腰をさすり、弱音を吐く。

こっちは2時間いつ上がるかもわからないまま待っているのに、今更何言ってるんだ。

そうしているうち、おっちゃんは小便に行き、船長も竿から離れ、何とマグロの竿は無人君に。

いい加減に頭にきた。俺は上がるのを待っているんだ。

もうこんなおっちゃん達に任せてはおけない。このまま昼までかかって釣りが終わってしまう。

俺が上げてまうでと言い、竿受けから竿を外し、一気に上げにかかる。

この時点で9時をまわっていた。早く上げねば自分が釣ることなく午前12時の終了となってしまう。

しかし、どえらい重さに上げようにも上がってこない。

20センチ距離を縮めることがどれほど大変か。

グルグル時計と反対周りに回るマグロ。

20センチ巻いて19センチ出る。感覚的には1センチづつ寄っているかどうか。

は~は~言いながら、巻いてくると、やがて時計と反対周りだったマグロが向きを変え、時計周りになる。

いける。もう虫の息だ

僕に代わって30分。ヒットから2時間半後、船長のギャフで取り込む。

ヒットした場所から遥かかなたに船は流されていた。

10時頃再びポイントに戻るが、60センチを超えるキハダが僕とおっちゃんに1匹づつ釣れた。

でかいマグロの後ではえらい小さく見え、引きもサバ程度にしか感じられない。こんなヤツじゃ

ないんだ。

12時、2匹目のでかいマグロは釣れないまま終了。

僕が釣りができたのは実質3時間。小さいマグロを狙いに行ったので2時間だけしか狙えていない。

悔しいのでもう1日次の日も続けて出船したが、丸ボーズ。

でかいマグロは20キロを少し超えて全長は120センチほど。

なぜかリールを少し巻いただけのおっちゃんが記念撮影。

いつか50キロ、100キロというマグロを釣る日が来るだろう。

それには体力アップがかかせない。

釣りというより格闘技に近いものだ。

しかし、釣りというものは魚の大きさで面白さが決まるのではない。

マグロ釣りが一番面白いとは僕は言わない。でもたまには巨大な魚を狙うのもいいもんだ。

今は対照的なイカが釣りたい。釣りとしてはそっちの方が面白さを感じる。

大物を太仕掛けで狙うのも、ヤマメを0,2号で狙うのも大物釣りにかわりはない。

コメント

PAGE TOP