チヌ、キビレをトップで狙うにはどういう川が適しているか。
まずは深すぎないこと。時合いの時の水深は1mぐらいがベストだと思う。底が見えないけれど、浅いというのが理想。2mだと深いように思う。干満の差で水深は変わるので時合いの時の水深で判断する。
川が大き過ぎないこと。淀川でもトップで釣れないわけではない。でもあまりに魚の移動範囲が広すぎて、ポイントが絞れない。
毎日ポイントが違うこともあるようだし、真夏にウロウロしたくない。
小さい川ならあるパターンが見つかれば、そのパターンが数日は続くので、安定した釣りができる。
そしてポイントを探すにも、割りと簡単に探すことができる。例えば川の蛇行した場所。そういう場所は必ず浅場と流れのヨレができ、魚の溜まり場や餌の補食場になりやすい。
川を見ていると、よっぽど濁ってない限りチヌが見える。チヌが全く見えない川なら、チヌを狙うには厳しい。
キビレに関しては見えないこともあるので、やってみなくてはわからない場合もある。時合いになれば回遊することがあるので、見えないだけでいないと判断はできない。
でも、全く魚が見えないなら、その川はパスするべきだ。
川にこだわり過ぎない。川が駄目なら河口付近も探ってみよう。
トップウォーターのシーズンは、6月ぐらいから川にチヌが入ってくる。あまりコンディションは良くないチヌだが釣れる。
7月から梅雨明け頃だから今時分が川でのキビレのトップシーズン。意外といい時期は短い。
川でのトップのシーズンはだいたい7月いっぱいが一番いいのだろうと思う。
もちろんチヌは9月頃まで川にいるものもいるので、川によってはまだまだ狙えるが、多くの川は梅雨明け直後にクライマックスを迎えるのだと思われる。
時合いになれば、小魚が見えたり、ボラが集まってきたり、流れが早くなったり、変化が見てわかる場合も多い。
チヌもキビレも、川のポイントによって、潮の下げが良かったり、上げが良かったり、干潮が良かったりと、時合いはバラバラなので、そのポイントの時合いを見つけなければいけない。
そのためにも時合いがわかるまでは、いろんなタイドで釣りをする必要がある。
時合いさえわかれば、潮が干く時間や、満ち始めの時間を確認して、短時間勝負をしよう。暑いので2~3時間が釣りをする限界だろう。
また、キビレとチヌは姿形は似ているけれど全く違う魚と思ったほうがいい。時合いも違うし、つき場も違う。
自分はどちらの魚を狙っているのかはっきり区別して、釣りをしなければいけない。チヌは流れがなくても喰う場合があるし、早い流れは適さない。キビレは流れの中にいる。流れが強くなったら、キビレを狙ってみよう。
和歌山、兵庫、岡山あたりには無数に小さな川があり、川の中にいなくても河口付近には狙える場所がたくさんある。
誰も釣りをしていない小さな川でも、チヌが見えれば、とりあえずトップを投げてみよう。くれぐれも駐車には気をつけて、邪魔にならない場所に車を停めて、安全第一でお願いします。
というわけで、梅雨明けしたピーカンの中、兵庫のとある川と干潟で釣りをしたので、その時のレポートを。
7月13日
日の出から一時間釣りをしてみる。涼しい朝まづめを狙うのと、三連休初日の渋滞を避けるために、早く家を出たので、少しだけ様子見をしてみた。タイドグラフでは釣れる見込みは感じられないのだが、やはり反応はない。
トップで朝まづめに出た試しがないので、さして期待はしていない。チヌやキビレの姿が全く見えないのは気がかり。反面、小魚が多く、カニも動きまわっている。濁りも程よく入っている。
タイドグラフでは下げは10時過ぎになっている。一時間釣りをして下げるまで三時間の休憩。真夏は釣れない時間は釣りをしないで、体力温存する。汗をダラダラかきながら歩きまわったりはしない。
待つのも釣り。とスーパーで食料を調達したけれど、まだまだ時間がある。
事前にグーグルマップで良さそうな場所を見ていたので、その場所を下見しに行くことにする。
水深1mもない浅い川の河口。チヌがいたら見えるはずだ。と探すと、キビレがいる。
ポッパーに少し興味を示し追尾もする。これは時合いに釣れるという強いサインだ。夕方狙えば一匹は出る。
なかなかの良いポイント発見である。やはりポイントなんか探せばなんぼでもあるんだ。未開のパラダイスはそこかしこにある。あまりに浅い場所なので、釣り竿を持った人はいない。貝を取る人がいるだけだ。
川と河口や海を組み合わせると1日2回の時合いを狙うことも可能だろうと思う。というても、夏は夕方に釣るほうが体力的にはいいかもしれない。
下見を終えて、去年の爆釣ポイントに入る。
10時過ぎから下げに入ったところから釣りを始める。
が、2時間バイトなし。一匹のチヌやキビレも見えない。去年あれだけ釣れた同じ釣り場とは思えない。豪雨の影響があるのだろうか。
粘って釣れる気もしないので、あっさり撤収して、温泉に行く。夕方まで長い休憩とする。
16時半。朝、下見をした小さい川に行くと干潮で干上がって干潟になっている。
短パンで干潟の沖へ入っていく。もうそこは河口というより、海だ。
水深は50cmほど。1mはない。潮が上げる前の17時40分。もう今日はノーバイトの丸ボーズだと諦めムードの時に。
すごい音と共にルアーが消える。
ブフォ
16時半~19時20分。チヌ45cm。キビレ42cm2匹。ルアーは全て、3Dポッパー アユ。
チヌは潮が上げる前に釣れ、キビレは満ち始めてから連発で釣れた。
なんとなく釣れる場所が見えてきた気がする。コツさえつかめば思ったより簡単な釣りだと思うようになってきた。
意外と干潟に足を入れて釣りをすると暑くないもので、暑かったという日の割には自分は快適に釣りができ、辛くなかったりする。
釣果は満足。いい釣りが今日もできた。
海でのトップウォーターはこれからが面白い時期になります。
この釣りの鍵は釣れる場所を見つけること。そして、いつ喰うかを知ることにある。
大阪近郊には、あまり良い釣り場が見当たらないのが残念だ。
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